バンドやろうぜ!1st Anniversary GIGSイベント:DREAMIN'
一週年紀念活動 11章 "交涉"~12章 "夢"
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1st Anniversary GIGS 11章 "交涉"
"交涉"-1
(ドリーミン・ギグまであと二日 俺達は最後の最後まで フェス成功の為に奔走していた だがそのときの俺は知るよしもなかった 裏でユーゼスと紅蓮が なにを語り合っていたのかを) 紅蓮 「待っていたよ」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「いつにもまして凛々しいな」 ユーゼス「本日はキャメロット家当主として 貴殿と話し合うため、伺いました 私には今日の貴殿の返答次第で この誓約書にサインを記す準備があります」 紅蓮 「ほう、そこにはなんと?」 ユーゼス「父から譲り受けた キャメロット家の資産の半分 それを貴殿に譲る……と ただし条件があります」 "交涉"-2 ユーゼス「ひとつ、二日後のドリーミン・ギグに対し 一切の邪魔立てをしないこと ひとつ、フェス後の 参加アーティストの活動に対し 卑劣な妨害を行わないこと このふたつを守って頂けるのなら キャメロット家の資産を 全てあなたに譲り…… 私のバンドアーヴァルもフェスを最後に 解散いたします」 紅蓮 「ほう……」 ユーゼス「貴殿がもっとも憎んでいるのは パーフェクトスコアを否定し 奏芽を奪った私であるはず ならば私から全てを奪えば それで気がすむのではありませんか?」 紅蓮 「ふふん、なるほどな 気高く美しいよ さすがだユーゼス・J・キャメロット しかし資産とバンドだけでは 全てを失ったことにはならない 言ってる意味が分かるな?」 ユーゼス「……わかってます 奏芽ともわかれるつもりです」 紅蓮 「フッ ならばいいだろう 条件を吞んでやる」 ユーゼス「ありがとうございます」 紅蓮 「……ん? 待て、なんだこの誓約書の最後の一文は? どういう意味だ?」 ユーゼス「それが受け入れられないというのなら 誓約書はなかったことに」 紅蓮 「……フンッ、まあいいだろう 意味のある文章とも思えんしな」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「約束通り ドリーミン・ギグは開催させてやる だがそれを最後に 貴様らアーヴァルは解散だ 忘れるなよ」 ユーゼス「…………」 |
(離Dreamin'・GIG剩下兩天 我們為了直到音樂祭最後的最後 都能成功而到處奔波著 但是那時候我們連知道的機會都沒有 ユーゼス和紅蓮 在私底下究竟談了什麼) 紅蓮 「我等你很久了」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「不管何時你都很處變不驚啊」 ユーゼス「今天我以キャメロット家族當家的身份 為了和您談判、前來拜訪 我會因為今天您的回應 而決定在這份契約書上簽名與否」 紅蓮 「喔、那上面寫了什麼?」 ユーゼス「我從父親身上繼承的 キャメロット家的一半的資產 將它讓渡給您…… 但是我有幾個條件」 ユーゼス「一個是、針對兩天之後的Dreamin'・GIG 不進行任何阻撓 一個是、在音樂祭之後 對參加的音樂家們的活動 不進行任呵卑劣的妨害 如果能遵守這兩項的話 キャメロット家的資產 就全部都讓給你…… 而我的樂團アーヴァル也會在音樂祭的最後 宣佈解散」 紅蓮「喔……?」 ユーゼス「您最憎恨的是 否定了Perfect Score 並且奪走了奏芽的我 那麼如果從我身上奪走一切的話 你應該就能夠氣消了吧?」 紅蓮 「哼哼、原來如此啊 真是氣宇不凡啊 不愧是ユーゼス・J・キャメロット 不過如果只有資產和樂團 並不代表失去了一切 你懂我的意思嗎?」 ユーゼス「……我知道 我本來就有和奏芽離婚的打算」 紅蓮 「哼 那麼好吧 這個條件我接受」 ユーゼス「謝謝您」 紅蓮 「……嗯? 等一下、這份契約書上的最後一句? 是什麼意思?」 ユーゼス「如果不能接受的話 這份契約書就無效的意思」 紅蓮 「……哼、好吧 我也不覺得是有意義的文句」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「那麼依照約定 我就讓你舉辦Dreamin'・GIG 不過在最後 你們アーヴァル就給我解散 可別忘了啊」 ユーゼス「…………」 |
1st Anniversary GIGS 12章 "夢"
"夢"-1
(ドリーミン・ギグ当日 開演一時間前には既に 会場のボルテージは上がりきっていた 時代を代表するトップバンド達の 一度限りの夢の共演 バンドブームと呼ばれたあの時代で 誰もが望んだ最高の舞台がそこにはあった) ラモさん「いよいよ始まるな」 マスター「これだけドデカい会場が満員とはな 最高のメンツを揃えた甲斐があるってもんだ」 ラモさん「これだけ注目されれば クリムゾンがなにしてこようと もうアーティストを消すなんて無理だな それどころかこれから半年 いや、一年はきっと音楽業界は このフェスの話題で持ちきりだ 一気にひっくり返せるぞ クリムゾン優位のこの状況を」 ユーゼス「…………」 ダンテ 「ユーゼス、どうかしたか?」 ユーゼス「ん? いや、なんでもない すごい熱量だからな 武者震いしてただけだ」 ラモさん「ならよかった ここ数日様子がおかしかったから ガラにもなく緊張してるのかと思った」 ユーゼス「俺が緊張? 冗談言うなよ 期待されたら そいつを裏切るほどにブチかます それがアーヴァルだろ?」 マスター「おうよ、その通りさ」 ラモさん「やってやろう!」 ダンテ 「…………」 (そのときの俺は、浮かれきっていて 気付きもしなかった ユーゼスがどんな決意で その日を迎えていたのかを…… そうしてフェスは始まり 予想以上の盛り上がりを見せた 集まったバンドは それぞれ最高のパフォーマンスを披露した 自分達がここにいると 音楽は自由なのだと 各々がそんな想いを歌に乗せて ありったけの力で叫んでいた) "夢"-2 マスター「いよいよ次大トリ 俺たちの出番だな」 ユーゼス「……ああ」 奏芽 「あなた」 ユーゼス「奏芽、どうしてここに?」 奏芽 「楽屋に入れる程度には 私も関係者のつもりなのだけど?」 ユーゼス「ははっ、それもそうだな」 奏芽 「出番の前にちゃんと言いたかったの 頑張ってって それと……」 ユーゼス「なんだ?」 奏芽 「フェスが終わったら あなたにお話があるの」 ユーゼス「へぇ 良い話か?」 奏芽 「それはお楽しみ」 ユーゼス「俺もフェスが終わったら お前に話さなきゃいけないことがあるんだ」 奏芽 「良い話?」 ユーゼス「……さあな 出番みたいだ いってくる」 奏芽 「いってらっしゃい」 観客 「アーヴァルだーー! ユーゼス!ユーゼス! ダンテ、かっこいい!!」 少年 「ユーゼスーーー!」 ユーゼス「みんな、ドリーミン・ギグに来てくれてありがとう 今日は楽しんでくれたかい?」 ユーゼス「そりゃなによりだ 演奏を始める前に みんなに言っておかなきゃならないことがある 俺は……今日このステージを最後に ギターを置く 音楽を、やめる アーヴァルは解散だ」 "夢"-3 ダンテ 「…………!」 ラモさん「なっ!? なに言ってるんだ?」 マスター「ユーゼス、なんだそりゃ!」 観客 「アーヴァルが解散って嘘だろ? どうして!? 嘘だろ、そんなの! なんでだよ、ユーゼス!」 少年 「そんな……そんなの……」 ユーゼス「……悪いがもう決めたことだ 覆すつもりはない だけど、いや、だからこそ! 約束する! このステージを 忘れられない最高のギグにすると! 今日の俺たちの演奏は 絶対にあんたたちの胸に、記憶に 永遠に残り続ける これから先の人生で 俺たちの演奏を呼び起こす時には どうかこの言葉も一緒に思い出してほしい 音楽の自由は、死なない」 少年 「…………」 ユーゼス「……やるぞ、ダンテ! 始めてくれ!」 ダンテ 「……あとで話は聞かせてもらうぞ」 ラモさん「こんな状態でやるのかよ!」 マスター「だー! なるようになれだ!」 (前触れのない嵐のような突然の宣言から 俺たちアーヴァルの最後のステージは始まった ユーゼスの言葉の通り その日のユーゼスの歌と演奏は 今までの中で最高だった 熱と、燃えたぎる魂が 会場を飛び回っているかのようだった そんな最高の歌と演奏に バックが引っ張られないわけがない ダンテも、ラモも、俺も 今までで最高の演奏でユーゼスに応えた 間違いなく 最高のアーヴァルがそのステージにいた ユーゼスの宣言もあり 最初は戸惑っていたオーディエンスも 途中からは夢中になっているのがわかった 繰り広げられているステージを 一秒も漏らさず目に焼き付け 放たれる演奏を耳で、肌で、全身で 受け止めようとしていた ステージが終わった時 その場に居た誰もが感じていたはずだ 今、世界中で最も熱い場所は このステージに違いないと) ユーゼス「……終わり、だな さっき言ったとおり ギターはここに置いていく じゃあな お前らも最高だったぜ、オーディエンス」 観客 「アーヴァルーーー! アーヴァル!アーヴァル! ユーゼス! ユーゼス!ユーゼス!」 マスター「おい、待てよ、ユーゼス! さっきのはどういう……」 紅蓮 「素晴らしいステージだったよ ユーゼス」 ユーゼス「紅蓮……なんでここに?」 紅蓮 「君と話がしたい ついてきてくれるな?」 ユーゼス「……わかった」 奏芽 「あなた……」 ユーゼス「すぐ戻るよ 話はあとで」 奏芽 「…………」 |
(Dreamin'・GIG當天 在開演前一小時 會場的氣氛就已經高漲了 代表著時代的頂尖樂團們 僅此一次的彷彿夢一般的共演 在被稱作樂團風潮的那個時代 每個人都想要的最棒的舞台就在那裡) ラモさん「終於要開始了呢」 マスター「連這麼巨大的會場都能客滿 不枉費聚集了這麼豪華的出演名單呢」 ラモさん「有這種程度的注目度的話 不管紅蓮集團打算做什麼 已經無法再讓音樂家們消失了吧 而且說不定半年以後 不、在一年後的音樂業界 還會持續討論這次音樂祭的話題吧 一次把紅蓮集團佔上風的狀況 給反轉過來吧」 ユーゼス「…………」 ダンテ 「ユーゼス、怎麼了嗎?」 ユーゼス「嗯? 沒事、什麼都沒有 因為氣氛太高漲了 有點興奮地發抖」 ラモさん「那就好 這幾天你看起來有點奇怪 覺得你是不是難得在緊張了」 ユーゼス「我會緊張? 別開玩笑了 如果被期待著的話 就用顛覆他的期待似的衝下去 這就是アーヴァル對吧?」 マスター「喔喔、就是這樣啦」 ラモさん「衝吧!」 ダンテ 「…………」 (那個時候的我、因為太過大意 完全沒有注意到 ユーゼス是用怎樣的決心 來迎接這一天…… 然後音樂祭開始了 比想像中還要更嗨 在這裡的樂團們 都各自展現了最好的表演 我們在這裡的話 音樂就是自由的 大家將這份想法乘著歌 竭盡力氣的大吼著) マスター「終於輪到了 壓軸的我們」 ユーゼス「……是啊」 奏芽 「親愛的」 ユーゼス「奏芽、妳怎麼在這裡?」 奏芽 「只是進出後臺的話 我也是關係人員的身份吧?」 ユーゼス「哈哈、說得也是」 奏芽 「在出場之前想對你說 加油哦 然後……」 ユーゼス「怎麼了?」 奏芽 「音樂祭結束之後 我有會想對你說」 ユーゼス「嘿 是好消息嗎?」 奏芽 「敬請期待」 ユーゼス「在音樂祭結束之後 我也有不和妳說不行的話」 奏芽 「是好消息?」 ユーゼス「……誰知道呢 看來要登場了 我走了」 奏芽 「要小心哦」 観客 「是アーヴァルーー! ユーゼス!ユーゼス! ダンテ、好帥!!」 少年 「ユーゼスーーー!」 ユーゼス「謝謝各位、來參加Dreamin'・GIG 今天還玩得開心嗎?」 ユーゼス「那比什麼都好 在演奏開始之前 我有必須要對大家非說不可的事 我……以今天的舞台做為最後一次 將放下吉他 音樂、也將放棄 アーヴァル從今以後解散」 ダンテ 「…………!」 ラモさん「等!? 你在說什麼?」 マスター「ユーゼス、這什麼情況啊!」 観客 「アーヴァル要解散是騙人的吧? 為什麼!? 騙人的吧、這個! 為什麼啊、ユーゼス!」 少年 「這種……這種事情……」 ユーゼス「……雖然不好意思不過已經是既定事項了 我沒有要收回的打算 不過、不、正因為如此! 我和你們約好了! 我會讓這個舞台 成為永生難忘的現場! 今天我們的演奏 絕對會在你們的心裡、記憶裡 永遠留著 在這之後的人生當中 想起我們的演奏的時候 希望可以連著這句話一起回憶 音樂的自由、是不死的」 少年 「…………」 ユーゼス「……要上了、ダンテ! 開始吧!」 ダンテ 「……待會你得把話給說清楚啊」 ラモさん「要在這種狀況下開始嗎!」 マスター「啊ー! 只能硬著頭皮上了!」 (從像是沒有前兆就來訪的暴風雨一樣的宣言 我們アーヴァル的最後一場演出開始了 和ユーゼス所說的一樣 那一天ユーゼス的歌聲和演奏 是從以前到現在最棒的 熱情、和滾滾燃燒的靈魂 像飛越了整個會場一般 在這樣最棒的歌聲和演奏之中 怎麼能夠拖後腿呢 ダンテ、ラモ、還有我 也用至今為止最棒的演奏來回應ユーゼス 完全可以說是 最棒的アーヴァル就在這個舞台上 而也如ユーゼス的宣言一般 一開始還疑惑著的觀眾們 在中途就已經沉醉在其中了 將逐漸開闊的舞台 一秒也不放過地烙印在眼底 將響徹會場的演奏 用耳朵、用皮膚、用全身來感受 當演奏結束時 在那裡的所有人都這麼感覺到了 現在、在世界上最熱烈的地方 絕對是這個舞台沒有錯) ユーゼス「……結束、了 跟剛才說的一樣 我將吉他留在這裡了 再見了 觀眾們、你們也是最棒的」 観客 「アーヴァルーーー! アーヴァル!アーヴァル! ユーゼス! ユーゼス!ユーゼス!」 マスター「喂、給我等一下、ユーゼス! 剛才的到底是……」 紅蓮 「真的是很棒的一場演出呢 ユーゼス」 ユーゼス「紅蓮……你為什麼在這裡?」 紅蓮 「我想和你說些話 你會跟我來吧?」 ユーゼス「……我知道了」 奏芽 「親愛的……」 ユーゼス「馬上就會回來 有什麼話待會再講吧」 奏芽 「…………」 |