バンドやろうぜ!1st Anniversary GIGSイベント:DREAMIN'
一週年紀念活動 5章 "完璧"~6章 "出会い"
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1st Anniversary GIGS 5章 "完璧"
"完璧"-1
マスター「皇紅蓮……クリムゾンミュージック 代表取締役社長ねぇ」 ラモさん「クリムゾンミュージックって言えば 今もっとも注目されてる新進気鋭のレーベルだな まさかその社長さんが 自らのライブの招待状を届けに来てくれるとはな」 マスター「ダンテのやつは 本当に来なくてよかったのか?」 ユーゼス「興味ないってさ」 ラモさん「ふーん 俺は興味津々だけどね なにしろクリムゾンが排出した バンドは歌が“違う”って話だ」 マスター「違うってどういうことなんだ? めちゃくちゃ上手いとか?」 ラモさん「よくわからないが そういう単純な話でもないらしい とにかく“違う”んだと ユーゼス お前もその歌に興味があって 招待を受けたんだろ?」 ユーゼス「まーな」 マスター「なんかうさんくせぇ話だな」 ユーゼス「ま、聞けばわかるだろ 始まるみたいだぞ」 "完璧"-2 ラモさん「これは……」 ユーゼス「…………」 マスター「なんだ、この歌は?」 (その歌はたしかに“違う”ものだった 特別音域が広いというわけではない 類い希な声量があったわけでもない だがその歌は今まで聴いた どんな歌とも異なる音色を持っていた 歌に込められたメッセージが 歌詞をすり抜けて脳に直接語りかけてくる もっとも心地よいメロディで もっとも鮮やかな旋律で 気がつくと俺は その歌に魅了され、涙を流していた 俺だけではなく、会場にいたほとんどの者が 満たされた涙を流していた) マスター「信じられない なんなんだこれは……」 ラモさん「いったいどうなってるんだ? こんな完璧な歌は聴いたことがない なあ、ユーゼス お前もそう思うだろう?」 ユーゼス「……ああ この歌はあまりに完璧だ だが……」 "完璧"-3 紅蓮 「ライブは楽しんで頂けたかな?」 ラモさん「ええ、そりゃあもう あんなのは初めての経験でした」 マスター「まるで感情っていう形のない物に 直接揺さぶりをかけられているみたいな そんな感じだった……」 紅蓮 「君はどう思った、ユーゼス?」 ユーゼス「さっきの歌は……完璧でした 非の打ち所がない」 紅蓮 「それはなによりの評価だ ラモさん「いったいどうしたら あんな歌が歌えるのか知りたいくらいですよ」 紅蓮 「イルカは言葉を喋らない」 ラモさん「なんて?」 紅蓮 「これはあくまで私独自の仮説だが 言語は意味を宿した一括り 言葉はその形、だと考えている それを前提にして聞いて欲しい 地球上の人間以外の生物の中で唯一 イルカだけが他の個体を呼称する という行為が可能だと言われている つまりイルカは明確に かなり高い次元のコミュニケーションを とっているということになる 言語を操っていると言い換えてもいいだろう しかし彼らには 明文化された言葉という概念は存在しない これがなにを意味するか 彼らは言葉という定型に頼ることなく 言語でコミュニケーションをとっているということだ これと比べると 人間同士のコミュニケーションは ひとつ遠回りをしていると言える 人は言語を言葉という定型に直し それを受け手に伝えることで 意味を理解し合う」 ユーゼス「たしかに、ひとつ遅れているな」 紅蓮 「しかし私は 人間がイルカに劣っているをは思わない 人間にもできるはずなのだ 言葉に至る手前の言語で理解し合うことが」 ラモさん(言っている意味が……) マスター(さっぱりわからない……) 紅蓮 「では、イルカはどのようにして 言語によるコミュニケーションをとっているか」 ユーゼス「音……声だ」 紅蓮 「その通りだ イルカはその声の中に 言語の意味を宿している イルカの声とは波長 それは歌に等しい だから私は可能だと考えた 人の歌にも言葉以上の意味を宿すことが 小難しい理論を並べなくとも 実際に歌を聴いた君達ならわかるはずだ 体験したのだろう? 歌詞をすり抜けてメロディの持つ メッセージが飛び込んでくる感覚を 歌の持つ情報の完璧な伝達 それを実現しているのだ 我がクリムゾンのアーティストは」 ユーゼス「完璧な伝達……か」 マスター「そんなことが……」 紅蓮 「可能なのだよ、私たちには そしてそんな素晴らしい歌を 君達も歌うことができる」 ラモさん「俺達もあんな歌を!?」 紅蓮 「入りなさい」 ??? 「はい、お父様」 紅蓮 「彼女は皇奏芽 私の娘だ」 奏芽 「皇奏芽です はじめまして」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「先程ライブで歌ったアーティストの曲 あれを作ったのは奏芽なのだ 彼女だけが作ることができる 音そのものに意味を宿し その意味を完璧に伝える曲を 奏芽だけが作れる そんな曲の譜面を私はこう呼んでいる パーフェクトスコア」 |
マスター「皇紅蓮……是紅蓮音樂集團的 董事長吧」 ラモさん「如果是說那個紅蓮音樂集團的話 是現在最受矚目的新創立的唱片公司吧 沒想到這樣的董事長 會親自過來招待我們去他們自己的演唱會呢」 マスター「ダンテ那傢伙 不來真的沒問題嗎?」 ユーゼス「他說他沒有興趣」 ラモさん「嗯- 我倒是很有興趣呢 經常聽說紅蓮集團強推的樂團 他們的歌很“不一樣”」 マスター「不一樣是哪方面的啊? 非常厲害之類的?」 ラモさん「雖然不是很清楚 不過似乎不是這麼單純的東西 總之就是“不一樣” ユーゼス 你也是因為對他們的歌有興趣 所以才接受邀請的吧?」 ユーゼス「算是啦」 マスター「總覺得很可疑耶」 ユーゼス「嘛、聽了就知道了吧 好像要開始了」 ラモさん「這個是……」 ユーゼス「…………」 マスター「這首歌、怎麼回事?」 (那首歌確實是“不一樣”的東西 不是因為音域特別的廣 也不是什麼特別的歌聲 但是那首歌擁有 和至今為止聽過的所有歌都不一樣的音色 歌曲中所想要表達的情報 穿越了歌詞直接在腦中訴說著 用更加舒暢的音符 更加鮮明的旋律 當回過神的時候 我已經被那首歌所感動、淚流不止 不只是我、在會場中幾乎所有的人 都不斷的流著眼淚) マスター「難以置信 這個到底是什麼……」 ラモさん「到底是怎麼回事? 這麼完美的歌我從來沒聽過 對吧、ユーゼス 你也是這麼想的吧?」 ユーゼス「……啊啊 這首歌非常的完美 但是……」 紅蓮 「演唱會開心嗎?」 ラモさん「是啊、那當然 那種類型的東西還是第一次體驗到呢」 マスター「簡直是將名為感情的這個沒有形狀的東西 直接動搖了我 給我這樣的感覺……」 紅蓮 「你覺得怎麼樣呢、ユーゼス?」 ユーゼス「剛才的歌……非常的完美 沒有可以挑剔的地方」 紅蓮 「那還真是很好的評價 ラモさん「簡直是到了想要知道究竟要怎麼做 才能唱出那種歌的程度了呢」 紅蓮 「海豚是不會說話的」 ラモさん「什麼?」 紅蓮 「雖然這只是我個人的假設 所有的語言都包含著意義 而語詞則是語言的形狀、的這種概念 希望你們以這個為前提來聽接下來要說的話 在地球上除了人類以外的生物 只有海豚可能會有 呼叫其他個體的行為 也就是說海豚很明顯地 正在進行高次元的 溝通行為 換個說法也就是牠們正利用著言語吧 但是在牠們之中 並不存在語言系統這個概念 這意味著什麼呢 牠們並不依賴著語詞來定形 而是直接用言語來進行溝通 與之相比 人與人之間的溝通 是有點多此一舉 人類將言語用名為語詞的東西來重新定義 再傳達給聽的人 再去理解對方要傳達的意思」 ユーゼス「確實、是有點多此一舉啊」 紅蓮 「但是呢 我並不覺得人類比海豚低一等 人類應該也辦得到 用以語詞包裝之前的言語來達到互相理解的行為」 ラモさん(完全不能理解……) マスター(他解釋的東西……) 紅蓮 「那麼、海豚是用什麼方法 以達到類似言語的溝通方法呢」 ユーゼス「音律……是聲音」 紅蓮 「就是這麼回事 海豚在聲音當中 直接附帶了言語的意義 海豚的聲音之於波長 和歌聲是相等的 所以我認為在人類的歌曲之中 賦予超越歌詞的意義是有可能的 即使不解釋這些有點複雜的理論 實際聽過歌的你們應該也可以明白的 體驗到了吧? 穿越了歌詞 直接感受到帶著旋律的信息 完美地表達了歌曲中的情報 我們紅蓮集團的表演者們 將這件事實現了」 ユーゼス「完美的表達……嗎」 マスター「這種事情……」 紅蓮 「是有可能的喔、對我們來說 而且這樣美好的歌曲 你們也可以唱出來」 ラモさん「我們也能做出那樣的歌!?」 紅蓮 「進來吧」 ??? 「好的、父親大人」 紅蓮 「她叫皇奏芽 是我的女兒」 奏芽 「我是皇奏芽 初次見面」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「剛才在演唱會中的表演者 所演出的曲子就是奏芽寫的 只有她才能寫出 將聲音賦予意義 而且完美地表達出意義的曲子 只有奏芽能夠做到 而我稱呼那樣的曲子的譜為 Perfect Score」 |
1st Anniversary GIGS 6章 "出会い"
"出会い"-1
マスター「パーフェクトスコア……」 紅蓮 「一流のアーティストは 詞だけでなくメロディにも 意味を……メッセージを託すもの しかし悲しいかな そのメッセージが100% オーディエンスに伝わりきることはない 理解力は人によって異なるし そもそも他人の思考を理解するのにも 限界いうものがある」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「いくらアーティストが手を尽くしても 曲に込めた全てのメッセージが 伝わることはありえないと言える だが奏芽の作る パーフェクトスコアならば それが可能なのだ パーフェクトスコアから 奏でられる歌声には完璧なる 言語が……意味が込められている するとどうだろう アーティストとオーディエンスの間に 理解の齟齬はなくなり、全てが伝わる パーフェクトスコアから 素晴らしいとは思わないか?」 ラモさん「歌詞だけじゃなく メロディに込められた想いも 全て完璧に伝わるっていうことか パーフェクトスコアから だからさっきの歌は あんなにも心に響いたんだな……」 マスター「にわかには信じられないが 実際に体験しちまったからな 全て完璧に伝わるっていうことか しかしいったいどういう仕組みなんだ」 紅蓮 「重要なのは声だ メロディを連ねて放つ声に 全てを乗せる必要がある そしてそれを果たせるのは 音色(トーン)を見ることができる奏芽だけなのだ」 マスター「トーン?」 紅蓮 「奏芽、あれを出しなさい」 奏芽 「はい、お父様」 ユーゼス「こいつは?」 紅蓮 「受け取ってほしい これは君の声に合わせて 奏芽が書き下ろしたパーフェクトスコアだ」 ユーゼス「なに?」 マスター「おいおい、マジかよ!?」 ユーゼス「……なぜ俺にこれを?」 紅蓮 「私は音楽を愛しているんだ だからこそこの世界は 素晴らしき音楽で満たされるべきだと考えた 私はね、いずれ全ての優秀なアーティストに パーフェクトスコアを渡すつもりなんだ 君達が先程耳にした 心に直接響くよう音楽を 全てのアーティストが実現できるのだ こんな夢のようなことがあるか? ユーゼス 君にはその旗手になってもらいたい 国内トップバンドの アーヴァルがパーフェクトスコアを 奏でれば、みながあとに続くだろう アーティストとオーディエンスの 完璧なる相互理解で満たされた めくるめく至高の音楽世界 その実現の為 君の力を貸してくれ、ユーゼス」 マスター「ユーゼス……」 "出会い"-2 ユーゼス「………… ……悪いがその話には乗れない」 紅蓮 「なに?」 ラモさん「お前、なに言って……」 マスター「よせ、ラモ」 ユーゼス「アーティストとオーディエンスの 完璧なる相互理解か…… 興味ねぇわ、それ」 奏芽 「…………!」 ユーゼス「理解できないから 惹かれるってこともあると思うんだよ 俺らは勝手に自分達の歌を歌う オーディエンスはそれを勝手に受け止める 俺にはそっちのが 魅力的に感じるんだよね だってよ、一度アーティストから解き放たれたら その曲はもう聴いたやつのもんだろ だったら意味なんて そいつが感じたように、心のままに 好きに解釈すればいい 音楽って そういう自由なもんだろ?」 紅蓮 「…………」 ユーゼス「だから悪いね、紅蓮さん あんたとは趣味があわないみたいだ てことで、お嬢さん このスコアはお返しします じゃ、そういうことで」 マスター「あ、おい! 勝手に帰るな!」 奏芽 「…………」 紅蓮 「………… ユーゼス……!」 "出会い"-3 ユーゼス「……まだなにか用か?」 奏芽 「…………」 ユーゼス「プライドを傷つけたなら謝る 君に恥をかかせるつもりはなかったんだ」 奏芽 「皇奏芽です」 ユーゼス「え?」 奏芽 「お嬢さんではありません 私はきちんと名乗ったはずです」 ユーゼス「それは失礼した」 奏芽 「あなたのお名前は?」 ユーゼス「知ってるんだろ」 奏芽 「あなたの口から聞かせてください」 ユーゼス「……ユーゼス.J.キャメロット どうして追ってきた?」 奏芽 「さっきのあなたの言葉 わかるような気がします 理解できないから……惹かれる」 ユーゼス「…………」 奏芽 「…………」 |
"出会い"-1
マスター「Perfect Score……」 紅蓮 「一流的演奏者 不只在歌詞當中 在旋律中也託付著意義……託付著信息 但悲傷的是 那些信息不可能100% 都傳達給聽眾 理解力是因人而異的 說到底去理解他人的思考 本身是有極限的」 ユーゼス「…………」 紅蓮 「不管表演者們用了多少方法 將歌曲中所有的信息都傳達出去 這件事可以說是不可能的 但如果是奏芽寫的 Perfect Score的話 就能變為可能 彈奏Perfect Score時 歌聲會變得完美 言語……也就是意義會附著在其中 這樣會產生什麼結果呢 表演者和觀眾之間 相互理解的阻礙會消失、全部都能傳達得到 這樣的話不覺得 Perfect Score非常厲害嗎?」 ラモさん「不只是歌詞 連隱藏在旋律中的想法 全都能完美地傳達的 Perfect Score 所以剛才的歌 才如此撼動我的心啊……」 マスター「雖然還無法輕易相信 但實際體驗過之後 確實是全都能完美地傳達出去 不過到底是用什麼樣的方法啊」 紅蓮 「重點在於聲音 連著旋律一起放出的聲音 必須乘載著所有的情報 而要將這一切實現的 就只有能看見音色(tone)的奏芽而已」 マスター「tone?」 紅蓮 「奏芽、把那個拿出來」 奏芽 「好的、父親大人」 ユーゼス「這個是?」 紅蓮 「希望你能收下 這是配合了你的聲音後 奏芽所創作的Perfect Score」 ユーゼス「什麼?」 マスター「喂喂、真的假的!?」 ユーゼス「……為什麼要給我這個?」 紅蓮 「我深愛著音樂 所以認為這個世上 應該要充滿美好的音樂 我啊、打算給幾乎全部的 優秀的表演者們Perfect Score 你們剛才聽到的 彷彿直達心底的音樂 所有的表演者都能夠做到 像這般美夢成真不是很好嗎? ユーゼス 我希望你能夠擔任先導者 由日本國內頂尖的樂團アーヴァル 演奏Perfect Score的話 大家都會跟上腳步吧 表演者與觀眾 完美地互相理解 逐漸邁向至高的音樂世界 為了實現這個理想 將你的實力借給我吧、ユーゼス」 マスター「ユーゼス……」 "出会い"-2 ユーゼス「………… ……雖然不好意思但請恕我拒絕」 紅蓮 「什麼?」 ラモさん「你、你在說什……」 マスター「等等、ラモ」 ユーゼス「表演者和觀眾 完美地互相理解嗎…… 那個、沒有興趣耶」 奏芽 「…………!」 ユーゼス「我認為正因為無法理解 而被吸引的事情也是有的 我們擅自地唱我們想唱的歌 而觀眾們也擅自地接受 我認為這樣的形式 更讓我覺得有魅力呢 因為啊、一旦從表演者身上解放之後 那首歌就會成為已經聽過的歌了 那麼意義什麼的 是觀眾自己所感覺到的、自然而然的 自己去解釋就可以了 音樂 就是這麼自由的東西吧?」 紅蓮 「…………」 ユーゼス「所以不好意思啊、紅蓮先生 我的興趣似乎和你合不來呢 所以說呢、這位小姐 這個譜我就還給妳吧 那、就是這麼回事」 マスター「啊、喂! 別擅自走掉啊!」 奏芽 「…………」 紅蓮 「………… ユーゼス……!」 "出会い"-3 ユーゼス「……還有什麼事情嗎?」 奏芽 「…………」 ユーゼス「如果是我傷到了妳的自尊的話我道歉 我不是刻意羞辱妳的」 奏芽 「我叫皇奏芽」 ユーゼス「欸?」 奏芽 「我才不是什麼這位小姐 我應該已經好好的報過名字了」 ユーゼス「那真是失禮了」 奏芽 「你的名字是?」 ユーゼス「妳已經知道了吧」 奏芽 「請親自報上一遍」 ユーゼス「……ユーゼス.J.キャメロット 為什麼要追上來?」 奏芽 「剛才你所說的話 我似乎能夠理解 因為無法理解……所以被吸引」 ユーゼス「…………」 奏芽 「…………」 |